適用?適応?使い分けを瞬時に判断するルールを教えます

適用、適応のそれぞれの言葉の意味はなんとなく理解している。

けれど、なぜか実際に使おうとすると、どっちを使えばいいのかわからなくなってしまう。

そういった人は意外に多いのではないでしょうか。

そんなアタナにうってつけの判別方法をご紹介します。

これさえ覚えてしまえば、もう適用/適応の使い分けで迷うことはなくなります。

それぞれの意味は?

国語辞典

「適用」と「適応」を調べると、それぞれ次のような意味が記載されています。

まず「適用」からです。

適用

法律・規則・原理などをあてはめて用いること。

次に「適応」を見てみましょう。

適応

ある状況に合うこと。また、環境に合うように行動のし方や考え方を変えること。

生存のために環境に応じて生物体の生理的・形態的な特質が変化すること。

ともに大辞林 第三版からの引用です。

改めてちゃんと定義された意味を知ると新鮮ですね。

とっても簡単!使い分けルール

ポイント

2つの言葉の使い分け。実は意味の違いさえわかってしまえば、とても簡単です。

対象が環境に関するものであれば「適応」、それ以外であれば「適用」。と覚えましょう。

言葉の意味を改めて見ていただければ、このルールが正しいことはお分かりになるのではないでしょうか。

この簡単なルールも覚えられない!!

そんな困ったアナタは「困ったら適用」と覚えましょう。

これは、適用と適応につながる言葉を考えた場合、適用につながる言葉の方が圧倒的に多いことから生まれたルールです。

このルールを利用すれば、アナタが生物学に携わっていない限り、誤用はかなり減ると思います。

使い分けしてみよう!

ポイント

使い分け方法は覚えましたか?

さっそく実際にルールに従って使い分けしてみましょう!

1) 今朝起きた事件に法律をXXする

対象となる「法律」は「環境」ではありませんね。

よって、このケースでは「適用」が正しいです(今朝起きた事件に法律を適用する)。

2) 入院費用に保険をXXする

これについても(1)と同じです。「保険」は「環境」ではありませんので「適用」が正しいです(入院費用に保険を適用する)。

3) 不具合への対応として、データパッチをXXする

IT系以外の人には馴染みがないかもしれませんが、データパッチの場合です。

もうお分かりだと思いますが、このケースも「適用」です(不具合への対応として、データパッチを適用する)。

4) 沖縄の暑い気候に体がXXする

やっと出ました「環境」です!この場合は「適応」が正しいです(沖縄の暑い気候に体が適応する)。

どうでしたか?恐らく簡単に使い分けを判断出来たのではないでしょうか。

おわりに

言葉の誤用はアナタの一般常識を疑われるばかりか、ほぼ関係ない仕事の能力評価にまで及んでしまう可能性があります。

些細なことでアナタの評価を下げない為にも、正しい言葉の使い方を身につけましょう。