教養がない人に共通する「ご教授ください」の誤った使い方
仕事のメールや会話で「ご教授ください」という言葉を使っていませんか?
実はたいていの場合、「ご教授」という言葉の使い方が間違っていて「ご教示」という言葉が適切なケースがほとんどです。
ちょっとしたことですが、こういったことで「仕事が出来ない奴」「物を知らないと奴」と判断する人がいることは事実です。
こんなことであなたの評価を下げないためにも「教授」と「教示」の言葉の違いをしっかりと理解しましょう。
「ご教授」、「ご教示」それぞれの意味は?
「ご教授」とは
「教授」とは学術・芸事を教え授けること。
「ご教示」とは
「教示」とは知識や方法などを教え示すこと。
出典:大辞林
みなさんお分かりですね。「教授」と「教示」どちらの言葉も教えることを意味していますが、教える内容に違いがあるのです。
「教授」の教える対象が学術・芸事という専門性の高いものであるのに対して、「教示」の教える対象は知識・方法といった一般的なものなのです。
仕事で使うべきは「教授」と「教示」どっち?
では仕事のメールで使うべきなのは「教授」と「教示」どちらでしょうか。
あなたが教えてもらいたいのは、あなたが知らない知識・方法であることがほとんどではないでしょうか。
仕事のメールで「心理学について教えてください」とか「日本舞踊を教えてください」なんてことは相手にお願いしませんよね。
つまり、仕事のメールで使うべきは十中八九で「教示」が正しいのです。
おわりに
「教授」と「教示」の言葉の違いについて理解できたと思います。しかしながら、人間は時間が過ぎると記憶が曖昧になってしまうものです。
「教授」という言葉はみなさんご存知の通り、「大学などの高等教育機関において,専門の学問・技能を教え,また自らは研究に従事する人の職名」という他の意味も持っています。
もし「教授」と「教示」どっち使えばいいんだっけ?と迷ってしまったら「教授(先生)」に教わる必要があるものは「教授」、そうでないものは「教示」と考えるようにしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません