人に聞くには恥ずかしい「十分」と「充分」の違い
「じゅうぶん」を変換すると「十分」と「充分」の2つが候補に出てきます。
みなさんはこれから使おうとしている「じゅうぶん」が
出来る人なら当然知っている、知らない場合は意外に聞くのが恥ずかしい「じゅうぶん」。
どちらの漢字を使うべきかご紹介します。
国語辞典で調べてみると
「じゅうぶん」を国語辞典で調べてみると以下のように記載があります。
じゅうぶん【十分・充分】
(名 ・形動)
条件を満たして,不足がないさま。満足できるさま。 「 -な栄養をとる」 「二人で住むには-だ」 「 -に話し合う」 「休養-」
(副)
(1)思い残すところなく。 「 -楽しむ」
(2)不足するところなく。 「もう-いただきました」 「 -気をつけて下さい」 「金は-持っている」
大辞林 第三版
国語辞典だと「十分」と「充分」漢字は違えど、同じ意味として扱われています。
つまり
ホントにどっちの漢字でもいいの?
実は世間では明確に「十分」と「充分」を使い分けている人たちがいます。
そういった人たちは「十」と「充」の漢字の意味の違いを元に使い分けています。
十
(1)数の名。とお。
(2)十番目。
(3)とたび。
(4)全部そろっている。
充
(1)中身がいっぱい詰まる。みちる。みたす。
(2)足りないところに詰めこむ。あてる。
デジタル大辞泉
それぞれ「揃う」、「満ちる」といった同じような意味ではあるものの、「十」は数値としての意味があり、「充」は数値としての意味はありません。
その為、
実際に使い分けしてみると次のような感じになります。
・募金が「十分」に集まった(お金は数えられるので「十分」)
・今日の料理に充分に満足した(満足という気持ちは数値化出来ないので「充分」)
ただ、国語辞典として意味が分かれていない以上、こういった使い分けはしない方がいいでしょう。
ただし、こういった使い分けをする人がいるということは心にとどめておいて下さい。
もしアナタの上司の方がこういった使い分けをする人だった場合、アナタもそれに従った方が評価を下げないで済む可能性がありますから。
改めて国語辞典の記載を見ると
先ほど国語辞典では明確な区別がない為、どっちを使っても間違いではない。という説明をしましたが、実は違います。
国語辞典は先に記載がある方が「より一般的に使用されるもの」というルールがあります。
ですから、どちらの漢字を使っても間違いではないものの
おわりに
正直なところ、こういった漢字の使い分けを知っていると知らないでアナタの人生が大きく変わる可能性は少ないです。
ただし、世の中にはこういった細かいことを気にする人が少なからず存在し、そういった人がアナタを評価する可能性もあります。
ちょっとしたことですが、気にかけて生活してみてはいかがでしょうか。
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